9月になると
彼岸花
が咲いてるのを見かけますが、
彼岸花は季語としては
いつ用いられるものなのでしょうか?
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彼岸花は季語としていつ用いられるのか?
彼岸花はいつの季語となってるかと言えば
秋(仲秋)
の季語となっています。
彼岸花はその名の通り
彼岸の頃である9月に咲きますので
秋の季語
というのは理解できます。
そんな秋の中でも
仲秋
のなっているのはどういう事かと言えば
旧暦だと秋は
初秋・仲秋・晩秋
の3つに分けられていまして、
現在の新暦だと
初秋
立秋(8月7日頃)~白露の前日(9月7日頃)
仲秋
白露(9月8日頃)~寒露の前日(10月6日頃)
晩秋
寒露(10月7日頃)~立冬の前日(11月7日頃)
となっています。
秋の彼岸の時期は
9月20日頃~9月26日
となっていますので、
9月8日頃~10月6日頃の間で
仲秋
となっているのです。
とはいえ、
彼岸花は彼岸の時期に咲く花
というイメージが強いですので、
彼岸花を季語として使う際は
9月26日まで
にしておくのがよろしいかと思います。
ちなみに彼岸花の季節は
こちらでも解説をしています↓
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彼岸花を季語として俳句に使ったものは?
そんな彼岸花を
季語としても使ってる俳句には
どのようなものがあるのかと言えば
一例としては
以下のような俳句が存在します。
蓼太:蓼太句集二編
此ごろの西日冷じ曼珠沙華
蕪村:夜半叟句集
曼珠沙華蘭に類ひて狐啼く
夏目漱石:漱石全集
仏より痩せて哀れや曼珠沙華
田中王城:改造文学全集
かたまりて哀れさかりや曼珠沙華
中村草田男:長子
曼珠沙華落暉も蘂(しべ)をひろげけり
加藤楸邨:野哭
九十九里の一天曇り曼珠沙華
森澄雄:鯉素
西国の畦曼珠沙華曼珠沙華
長谷川櫂:天球
曼珠沙華食ひちぎられしごとくなり
ちなみに曼珠沙華とは
彼岸花の別名となっています。
こうしてみると
有名な詩人が書いている
彼岸花を季語として用いた俳句では
彼岸花よりもその別名の
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
が用いられていますね。
曼珠沙華という名前は
仏教で伝説上の天の花
が由来となってるとされていますので、
仏教上の伝説の天の花ということで
彼岸花よりも
曼珠沙華が使われてるのかもしれません。
それにしても
5・7・5で俳句を読む場合は
彼岸花(ひがんばな)
でも丁度よさそうだと思いますが、
そのあたり分からないものだと思いますね。
彼岸花関係のその他記事はこちら↓
彼岸花は季語としてまとめ
彼岸花は季語としていつ用いるのかと言えば
秋(仲秋)
の季語となっています。
俳句として用いる場合は
曼珠沙華
が使われてる場合もありますが、
彼岸花でも曼珠沙華でも
どちらを用いても問題はありません。
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