9月に咲く花と言えば
彼岸花
が代表的ですが、
彼岸花には別名として
こんな言葉が用いられているのです。
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彼岸花の別名で有名なのは?
彼岸花の別名として
一番有名だと思う名前が
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
となります。
「曼珠沙華」とはサンスクリット語で
天界に咲く花
という意味が存在しており、
おめでたいことが起こる前兆に
天から花が降ってくる
と仏教の経典に書かれているのです。
そして彼岸花と言えば名前の通り
彼岸の時期に咲く花となっており、
彼岸の時期と言えば
現世から仏の国へと辿り着くための
修行の期間という意味もありますので、
そんな彼岸花は天界に咲く花の
曼殊沙華に例えられたのでしょう。
それ以外にも英語名だと
リコリス
という別名も存在しており、
ギリシャ神話の女神・海の精である
ネレイドの一人「Lycorias 」からとられた
とされています。
彼岸花の別名は他にもある?
彼岸花の別名は
曼殊沙華やリコリス以外にもあるので
それぞれの彼岸花の別名を見ましょう。
霊などに由来した彼岸花の別名
彼岸花の別名は
しびとばな
じごくばな
ゆうれいばな
といった言葉が
別名として使われています。
なんとも恐ろしい感じの言葉が
別名として使われていますが、
彼岸花が咲く時期の彼岸は
故人や先祖のお参りをする時期になりますし、
彼岸花も墓地によく植えられています。
なので、
彼岸花を表す言葉として
上記のような霊的な言葉が用いられるのです。
また、
彼岸花は毒を持つ花でもあるので
それを踏まえての別名でもあります。
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毒が由来の彼岸花の別名
彼岸花の別名には
どくばな
しびればな
といった別名も存在しています。
彼岸花には
アルカロイド
(リコリン、ガランタミン、セキサニン等)
が多く含まれていて
もし摂取してしまうと
吐き気や下痢を起こしてしまいます。
なので、
ネズミやモグラ、ミミズ、虫などの
墓地や田畑を荒らす生物を避けるように
彼岸花が植えられてたという話もあります。
狐が由来の彼岸花の別名
天蓋花(てんがいばな)
狐の松明(きつねのたいまつ)
狐花(きつねばな)
といった名前も
彼岸花の別名とされます。
ちなみに天蓋というのは
祭壇の上の方を覆う装飾です。
彼岸花の花の形が
キツネや火を思わせるようなものなので
上記のような別名がついたとされます。
何となくですが、
彼岸花の形は
九尾のキツネか何かに見えるのかもです。
その他の彼岸花の別名
葉見ず花見ず(はみずはなみず)
雷花(かみなりばな)
石蒜(せきさん)
龍爪花(りゅうそうか)
剃刀花(かみそりばな)
捨子花(すてごばな)
蛇花(へびのはな)
他にも色々と
彼岸花の別名はあります。
ちなみに、
葉見ず花見ず
という別名については
彼岸花が
花が咲く時期には葉をつけずに
葉をつける時期には花をつけない
という特徴からきています。
捨て子花についても
葉を親に見立てて葉が無いという事で
親に捨てられた
というのが由来になります。
彼岸花の別名は方言だと
彼岸花の別名は方言だと
例としては以下のような言葉があります。
北海道:ウドンゲ、シニンノハナ
沖縄:イー、コンソウ
大阪:オマンジュウバナ、シュウトメバナ
東京:ゴシャメンバナ、シブトッパナ
彼岸花関係のその他の記事はこちら↓
彼岸花の別名まとめ
こうしてみると彼岸花の別名は
多く存在していたものです。
なんとなく別名には
不吉なものが多い印象でしたが
咲く時期とか毒があるとかが
由来になってると思うと
何とも言えない部分がありますね。
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現在1420種ほどのヒガンバナの別名を集めていますが
龍爪花(りゅうそうか)は初見です。
採取地、あるいは文献など情報を頂けませんか。
>後藤史朗さん
どうもこんばんは
普通に龍爪花で検索すれば情報が見つかります。