秋の初め頃を表す言葉に
初秋
という言葉が存在しています。
そんな初秋の季語には
どんなものが存在するのでしょうか?
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初秋の季語はこんなものが使われている?
初秋の季語として
どのようなものが用いられるのかと言えば
以下のような季語が用いられます。
初秋の季語:時候
初秋,立秋,早秋,新秋,孟秋,残暑,
処暑,秋され,秋めく,秋浅し,秋立つ
初秋の季語:天文
秋の雷,秋の初風,有明月,天の川,
盆東風,盆の月,富士の初雪,御山洗
初秋の季語:生活
盆,盆休み,中元,盆踊り,墓参,銀河,七夕,
牽牛,織女,七夕踊,花火,廻り灯籠,燈籠
初夏の季語:行事
大文字,終戦記念日,防災の日,休暇明,
相撲の節,盂蘭盆会,迎え火,送り火,魂祭,
乞巧奠,竿燈,精霊火,精霊舟,解夏,地蔵盆
初夏の季語:動物
秋の蝉,蜩(ひぐらし),つくつくぼうし,蜉蝣(かげろう),
鈴虫,キリギリス,松虫,くつわむし
初夏の季語:植物
朝顔,桔梗(ききょう),鳳仙花,藤袴,西瓜,
女郎花(おみなえし),露草(つゆくさ),山椒の実,
山葡萄,桐一葉,芭蕉,萩,芙蓉
初秋の季語は
他にも色々と存在しますが、
今回は一例としていくつか挙げてみました。
そして、
初秋の季語の中には
七夕に関連した言葉
が存在していますが、
なぜ暦の上では秋になってるのに
七夕に関連した言葉を季語に使うのか?
と言えば、
本来七夕とは
旧暦での7月7日の夜
の事でした。
しかし、
明治改暦以降は新暦の7月7日に
七夕の行事を行うようになったのです。
ただ、
旧暦の7月7日頃は新暦だと
8月頃となっていますので、
地域によっては月遅れという事で
8月7日もしくはその前後
に七夕が行われます。
なので、
初秋の季語として
七夕に関連した言葉が使われるのです。
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初秋の季語はいつ用いられるのか?
それで初秋の季語は
いつ用いられるのが基本なのかと言えば
初秋の時期は現在でいえば
8月7日(立秋)~9月7日(白露の前日)頃
までとされています。
初秋の意味が
秋の初めの頃
という意味を持っており、
立秋が旧暦における
秋の始まりの日だとされてましたので、
初秋も立秋から始まるとされてます。
そしてそこから約1ヶ月という事で
白露の前日(9月7日頃)
までが初秋という事になります。
ただ、
初秋を挨拶で使う場合は
9月頃
が基本となっていますので
少々ややこしい部分があったりもします。
(初秋の挨拶についてはこちらを参照↓
初秋の季語は俳句だと?
初秋を季語として用いた俳句には
どのようなものが存在するのかと言えば
下記のようなものが一例として存在します。
初秋や 海も青田の 一みどり
芭蕉:千鳥掛
初秋や 畳みながらの 蚊屋の夜着
芭蕉:酉の雲
初秋や 耳かきけづる 朝ぼらけ
鬼貫:七草
初秋や 浴みしあとの 気のゆるみ
太祇:句稿
初秋や 余所の灯見ゆる 宵のほど
蕪村:蕪村句集
初秋の 蝗つかめば 柔らかき
芥川龍之介:澄江堂句集
「初秋」は「初秋(しょしゅう)」
という読み方を基本的にしますが、
俳句においては
初秋(はつあき)
という呼び方がされます。
ちなみに初秋の英語はこちらを参照ください↓
初秋の季語まとめ
初秋の季語については以上。
初秋とは言いますが
残暑の時期になりますので、
お盆関連の季語が多い印象ですし、
旧暦だと8月頃に七夕があった事から
七夕も季語となってたりします。
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